君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
先ほどは帰りたくてたまらなかった。
でも、悠馬さんが傷になる前に処置してくれた。


「悠馬さん、すごく早くないですか?」
「あぁ……。実は心配でラウンジにいたんだ」
「えっ!」


帰らなかったの?


「出席を勧めた人間が、実は一番不安だったっていう情けなさ」
「ふふふ。悠馬さんが過保護でよかった。助かりました」
「うん」


苦笑する彼の腕を取ると、少し驚いたように眉を上げている。
自分から腕を絡めたなんて初めてだからだ。


「行きましょうか。お嬢さま」


彼はにっこりと笑い、私をエスコートしてくれた。

それから、もう一度皆のところに顔を出してから帰宅の途につく。

悠馬さんも一緒に行ったので、さんざん冷やかされて照れくさかったけれど、皆が私たちの交際を祝福してくれてうれしかった。


彼のマンションに戻り、しばし放心してしまう。


「葉月。疲れたの?」
「いえ。両親のこと……」
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