君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「とても賢いということ。それに、俺も北里の意見に賛成。これはさすがに無理だよ。できないものはできない」


悠馬さんが私をかばってくれたので密かに小躍りしてしまう。


「ユーマのところに来ればなんとかなると思ったのに」


あからさまに肩を落とすキャシーは、私をチラリと見て不満げな顔。
『イジワル』をしていると思っているのかもしれないけど、それが日本の現実だ。


「他の商社に行くわ」
「どうぞ」


キャシーさんは脅しのつもりだったのだろうけど、即答してしまい、ハッと口を押さえる。


「ははっ、キャシーの負けだ。この件は三谷商事にとって利点はないから、申し訳ないが交渉決裂だ」


悠馬さんがビシッと言い渡してくれたので、すがすがしい気持ちになった。

それから私はデスクに戻り、再びパソコンを操りだす。


「北里って、度胸あるんだな」


隣の町田さんに話しかけられたものの、首を振る。
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