君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
欧米でもそうした考え方が進んでいるようだけど、日本ほどではないのかもしれない。


「問題はないのかもしれません。ですが日本人はそういうことに敏感なんです。文化の違いですね」


さっきのハグを思いうかべて反論する。


「それなら、秘密にして売る?」
「消費者をだますようなことは断固反対です。ドゥシャインや我が社の信頼に係わりますので、お断りします。営業が胸を張って勧められない商品を扱うべきではありません」


悠馬さんがインドに乗り込み、工場で日本の水準に引き上げるために徹底的に戦ったように、譲れないラインというものがある。


「あら、かわいい顔なのにイジワル」


キャシーが漏らしたひと言に必要以上にイラッとしてしまうのは、悠馬さんと親しいことにどこかで嫉妬しているからなのかもしれない。


「キャシー。『イジワル』という言葉の使い方が間違っている。彼女は聡明だ」
「ソウメイ?」
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