君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
なによ、その恋人みたいな言い方は。

作業の手が止まり、耳がふたりの会話をどうしてもとらえてしまう。


「昔から俺のこだわりは変わってないぞ。変わったのはキャシーのほうだ。売り上げが落ちて焦ってないか?」


そういうことか。
なりふり構っていられなくなったんだ。

だけど、信頼をなくすようなことがあっては、本末転倒だと思うんだけど。


あっ、いけない。アポイントがあるんだった。
私はふたりのことが気になりつつ、フロアを飛び出した。



翌日からもキャシーさんは、ライフテクノロジー事業部に入り浸りだった。


「うわっ、今日もスカート短いな」


町田さんが、膝上十センチほどのタイトスカートをはいたキャシーさんの姿を見て声を漏らす。


「セクハラ発言ですよ」


なんて突っ込みながら、体の線をばっちり拾うタイトスカート姿のキャシーさんに、ちょっとした嫉妬もしていた。

あんなに短いスカート、とてもはけないもの。
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