君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「はははっ。男なんて皆そんなもんだって。けど、部長は動揺もないな。内心ドキドキしてたりして」


キャシーさんと話している悠馬さんは、顔色ひとつ変えない。
変えたら困るけど……。


「してないですよ。そんなわけありません」
「どうしてそんなにムキになるの?」


しまった。余計なことを言ってしまった。


「ムキになってません。気のせいです」
「そう……」


私が仕事を始めたので、町田さんもそれ以上追及してこなかった。


「キャシー。今日は原料メーカーに顔を出す。サンプルを用意してもらえるように依頼してあるから、確認して。聞きたいことはあらかじめまとめておいてくれ」
「サンキュ」


彼女が滞在する間、基本的に面倒を見るのは悠馬さんの仕事らしい。
何人か同行を頼まれているようだけど、気心の知れた悠馬さんが彼女も話しやすいのだとか。


ふたりが事業部を出ていくのを尻目に、私も営業に出る準備を始めた。
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