君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「町田さんもモテるでしょ?」
「全然。忙しいとなかなかね。北里、付き合ってみる?」


町田さんにそうけしかけられ、冗談だとわかっているのに、心臓が激しく暴れだす。


「私は仕事が恋人ですから。それでは、行ってきますね」
「おぉ。頑張って」


エレベーターが地下についてくれてよかった。

私は恋愛の話が苦手だ。
もう恋をするつもりもないし、過去の詮索もされたくない。

それは、丁度一ノ瀬さんがインドへ旅立った頃の、あの出来事のせいだ。


「あぁっ、もう! 仕事仕事!」


余計なことを思い出してしまった。
頭から追い出すためにわざと声に出して振り切ったあと、営業車に乗り込んだ。
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