君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
もともと豊満な胸を持っているので、それが余計に強調されて見える。


「ユーマ。今日は最終日です。頑張りましょう」


今日はメーカーではなく小売店の視察に行くらしい。

一般の消費者への販売に関してマーケティングするのは化粧品メーカーであり、私たちの仕事ではないけれど、悠馬さんの顔の広さを駆使して協力するようだ。

まあ、私も機械を売ったりと、そもそもの仕事から脱線することはよくあるけれど。


「そうだね。だけど……」


悠馬さんはキャシーさんをチラリと視界に入れたあと、辺りをキョロキョロと見渡しだす。


「北里」


そして私を指名するので、ため息が出そうだった。

また同行しろと言わないでしょうね。
アポイントがあると断ってしまおう。なんて思いながらも立ち上がると、彼のほうが歩いてくる。


「それ、借りられないか?」
「えっ? スカーフですか?」


彼が指さしたのは、私がバッグに結んでいたスカーフだった。
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