君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
悠馬さんが説得してくれてホッとした。
本当にキャシーさんはなにを言いだすかわからなくてヒヤヒヤする。


「ひとつも私の言うことは聞いてくれない」
「そんなことないだろ? 今日だって寿司が食いたいって言うから連れてきたじゃないか」
「わかった。それでは大トロと中トロ」


あれ、またトロ?


「他のもうまいぞ」


私たちの前には鯛の握りが出されている。


「トロでOK」


アメリカでこんなおいしいお寿司にはなかなかありつけないだろうから、好きな物を好きなだけ食べたいのかもしれない。

日本人の私も、悠馬さんと付き合っていなければこんな高級店には来られないけど。


「わかった。最後までトロで」


悠馬さんは根負けしてそう言ったあと、私にも食べるように勧めてくれた。

結局キャシーさんはトロを三回お替りしたところで私たちの握りを見て、他の物も食べだした。


「お腹いっぱい」
「満足してくれた?」
「ここは満足しなかったけど、ここは満足です」


彼女は悠馬さんの問いかけに、胸を押さえてからお腹を押さえる。
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