君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
タクシーで宿泊しているホテルまで帰るという彼女を見送るためについていく。


「ユーマ。ミス北里を大切にしてね。私は道を開きます」


よかった。私たちの気持ちが伝わっている。


「うん。力を貸せることがあればいつでも言って。ただし、日本で勝負したければ、日本に合わせた商品をね」
「わかったわ。See you」


彼女は小さく手を振ってからタクシーに乗り込んだ。

ドアが閉まると、悠馬さんはなぜか窓をコンコンとノックしている。
そして……。

えっ?

スッと私の腰を抱きキスをするので、思考が固まる。


「悠馬さん!?」


慌てふためきキャシーさんのほうに視線を送ると、彼女は指でハートマークを作ってから去っていった。


「こんなところで!」


昼間より少ないとはいえ、人がちらほら歩いているのに。
やっとのことで抗議すれば、彼はニッと笑っている。


「少しはキャシーの願いも叶えてやらないとね」


つい今しがた『文化が違う』と諭してたでしょ?
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