君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
確認したはずの製品の品質の低下という事態を経験した一ノ瀬さんはその点についてよく理解していて、それが彼がインドに行くという決心をさせた一因でもある。

現地の工場に、日本が求める水準というものをわかってもらうことがまず大切だと。

そして品質向上のために工場のラインから徹底的に見直し、何度も検査を繰り返しては、作り直しをしてきたんだとか。


私はそんな一ノ瀬さんを信じていて、彼が手がけた仕事には抜かりがないと自信を持って言える。


「ほー、直接行って指導なんてするんだね」
「はい。ゼネラル製薬さんももちろんですが、日本の医薬品の水準の高さは他国の追随を許しません。いかに安く仕入れることができたとしても、そこは譲るべきではないと弊社も考えております」


初めてこっちを向いてくれた気がする。
今までは、右から左に流されて終わりだったからだ。

今日はこれでも大収穫。
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