君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「今度お邪魔するときは、インドの工場の実際の写真などもお見せしますね。お忙しいところ、お時間をありがとうございました」


一回で長々と粘らず、足しげく通うほうが効果的なこともある。
それを教えてくれたのも一ノ瀬さんだ。

相手が拒否の状態にあるときは、押しすぎては逆効果だと。

こちらの意見を押すということは、相手の考えを否定することにつながりかねない。
交渉が決裂しては意味がないと実に納得できる教えだった。


「よし!」


営業車に戻りひとりでガッツポーズ。


一ノ瀬さんに同行してもらっていた新人の頃は、こっそりガッツポーズを作ると、頭をポンと叩いてくれたものだ。

私はそれがうれしくて、次の日からも頑張れた。



ゼネラル製薬が終わったあと、化粧品メーカーの商品開発部にも顔を出すことにした。
次の仕事を考えているのだ。

ライフテクノロジー事業部は、体内に取り込む医薬品を扱っているだけではない。

そこで培ってきたノウハウを生かして、化粧品の原料を輸入することもあるし、医薬品の技術を化粧品に取り込むこともある。
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