君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「『悠馬さんは髪が長いほうが好きでしょ?』って言わなかったっけ?」


あぁ、さすができる商社マン。ちょっとした会話も聞き漏らさない。


「そうです! その通りです!」


照れくさすぎて顔を背けて認めれば、腰をグイッと引き寄せられて抱きしめられてしまった。


「かわいいね。もー、最高」


うっとりするような声で囁かれ、目を白黒させる。
完全に白旗。降参です。

次はなにを言いだすのかとドキドキしていると、彼はもう一度髪を撫でだした。


「葉月。今度の日曜、少し用ができたんだけど……」
「出かけるんですか?」
「うん」


なぜか歯切れが悪い彼が気になり、少し離れて見つめる。
すると彼は眉根を寄せ、続けた。


「実は、見合いを打診されて」
「お見合い!?」


驚きすぎて跳ね起きてしまった。
あらわになってしまった胸を隠すために布団を手繰り寄せていると、彼も起き上がり座る。
< 262 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop