君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「長くなってきたね。伸ばしてるの?」
「だって、悠馬さんは髪が長いほうが好きでしょ?」


私が問いかけると手が止まる。


「なんで知ってる? 言ったっけ?」
「インドから帰って来たとき、残念そうな顔をしたから」


あのとき彼は、思わずという感じで私の髪に手を伸ばしてきた。


「あー、バレてるなんてかっこ悪いな。葉月の長くてつやつやの髪がずっと好きだったから、結構衝撃だったんだよ。けど、他の女性の髪の長さにはまったく興味ないんだよね」


あれ、もしかして私の長い髪限定?


「そうなんですか?」
「そう。葉月にしか欲情しないのと一緒だ」


なんてことを言いだすの?
話の矛先が変わってハラハラする。


「でも、俺の好みに合わせようとしてくれてるんだ」
「あっ、そうじゃ……ないです。わ、私も長いほうが好きで」


まさに彼の好みに合わせるために伸ばしているのだけれど、面と向かってそんなことは言えない。
いや、もうバラしたような気も……。
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