君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
それじゃあ、私の存在を話してくれたんだ。

だけど、出かけるということは断れなかったということ?


「もうセッティングはしてあるから、とにかく顔を出せと。相手は三谷商事が昔から世話になっている大手建築会社の社長令嬢なんだ」


この話を隠していたから、なんとなく変だと感じたんだわ、多分。


「とりあえず行かないといけなくなってしまった。ごめん」


彼はうなだれている。


「無理やり進められてしまうということは……」


お父さまは悠馬さんの意見も聞かずセッティングして、顔を出さざるを得ないように追い込むような強引さがあるので心配になる。


「もちろん断る。一度会えば顔も立つだろう。見合いがうまくいかないことなんて、ごまんとあるしね」


見合いどころか恋愛結婚がうまくいかなかった当事者なので納得だけど、モヤモヤは隠せない。


「本当にごめん。でも俺、生涯を共にするのは葉月しか考えてないから」
「悠馬さん……」
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