君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
なんだか切なくなってしまい彼に抱きつくと、優しく包み込んでくれる。

彼が、三谷商事の後継ぎという立場でなければ、きっぱり断ることもできたかもしれない。

最近では常務派の勢力が随分弱まり、支持しているのは数人だけ。

誰もが認めるような実績を積み上げてきた悠馬さんのことを役員たちも評価していて、次期社長は悠馬さんでほぼ決まりなんだとか。

失敗をなじられそれに耐えてきた彼だけど、実績のみならず、対外的にも社内的にも信頼を挽回してみせたのだ。

そんな立場であるので、大切なクライアントのお嬢さんということなら無下にはできないのだろう。


その昔。地位が高い人ほど自由に結婚できず、故に許されない恋をした者同士の心中が多かったとも聞いた。

もちろん、今のご時世そこまでのことはないのだろうけど、それなりの家柄であったり役職があったりすると不自由なこともあるに違いない。
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