君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
それだけが心配だった。
今日の見合いも断ってしまったし、怒っていないだろうか。


「反対されてあきらめるようなやわな気持ちじゃないんだ。必ず説得する」
「はい」


悠馬さんに任せよう。彼がなんとかしてくれる。


「葉月」


もう一度私の名前を呼んだ彼は、「愛してる」とつぶやいてから、唇を重ねた。



幸せに満たされた翌日。

私はあろうことに熱を出してしまった。
おそらく体を冷やしすぎたせいだ。


朝、それに気づいた彼は、真っ青な顔をして右往左往している。


「体温計どこ行った?」
「さっき測ったばかりですよ。三十七度九分です」
「そうだった。スポーツ飲料飲める?」


かいがいしく世話を焼いてくれる彼だけど、びっくりするくらいソワソワしている。
仕事中はなにがあっても動じないのに。


「ありがとうございます。大丈夫ですので会社に行ってください。私は至急の仕事はありませんので、問題ないと思います」


喉が腫れているらしく声がかすれてしまう。
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