君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「そう、ですね。余計な提案をしてしまいました」
「いや。あの打錠機はたしかに製造速度が今の物とは比べ物にならないほど向上するが、少し特殊な構造をしている。故に他の製剤に転用しにくい。あれを改良してもらって、他の製剤にも転用できるようにしてもらえばいい。そこは機械メーカーの腕の見せ所だろ」
彼は自信ありげな笑みを浮かべる。
打錠機の細かな構造まで網羅しているのはさすがだ。
もうどうすべきかプランが頭にあるに違いない。
そうか。欲しいものがなければ、適当なところで手を打つのではなく作ってもらう。
そこが原点だった。
「できるでしょうか」
「ちょっと大きな仕事になりそうだ。これが成功すれば、他の製薬メーカーからも発注が取れるかもしれない。忙しくなるけど、乗るだろ?」
「もちろんです」
打錠に使用する乳糖の販売の話から一気に大きくなってしまった。
だけどこれが総合商社の醍醐味だ。
「そうこないと、北里じゃない」
彼は白い歯を見せ、再び食事を始めた。
「いや。あの打錠機はたしかに製造速度が今の物とは比べ物にならないほど向上するが、少し特殊な構造をしている。故に他の製剤に転用しにくい。あれを改良してもらって、他の製剤にも転用できるようにしてもらえばいい。そこは機械メーカーの腕の見せ所だろ」
彼は自信ありげな笑みを浮かべる。
打錠機の細かな構造まで網羅しているのはさすがだ。
もうどうすべきかプランが頭にあるに違いない。
そうか。欲しいものがなければ、適当なところで手を打つのではなく作ってもらう。
そこが原点だった。
「できるでしょうか」
「ちょっと大きな仕事になりそうだ。これが成功すれば、他の製薬メーカーからも発注が取れるかもしれない。忙しくなるけど、乗るだろ?」
「もちろんです」
打錠に使用する乳糖の販売の話から一気に大きくなってしまった。
だけどこれが総合商社の醍醐味だ。
「そうこないと、北里じゃない」
彼は白い歯を見せ、再び食事を始めた。