君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
翌日。彼のインド赴任が事業部でも発表され、それからの一カ月は一緒に手掛けているいくつかの仕事のクロージングにいそしんだ。


「もうここまでくれば大丈夫だ。よく頑張ったな、北里」


例の打錠機はひとつの妥協もなく仕上げてもらい、試験運用もパスし、それで作った製剤の品質もまったく問題がない。

あとは、大量生産してもらい、製薬メーカーの工場に納品してもらうだけだ。

途中、部品の精度が足りないというようなトラブルはあったものの、一ノ瀬さんと一緒に乗り越え、結果として製薬メーカーからも、機械メーカーからも信頼を勝ち得ることができた。


「ありがとうございます。このあとも、きちんとフォローアップします。インドからの指示も楽しみにしております」


日本での業務が最後の日。
泣くのをぐっとこらえて彼に頭を下げる。

もう送別会は終わっているので、これで本当にしばしの別れだ。
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