君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
私は打錠機のフォローアップをしながら、他の仕事にも積極的に取りかかった。

ここ三谷商事は、自由に仕事をさせてもらえるのが魅力だ。
自分のアイデアと行動力が勝負なので、なにを思いつくかが勝負のようなところもあり、仕事は無限にある。


「葉月、ちょっとかっ飛ばしすぎじゃない?」


仕事が煮詰まって給湯室にコーヒーを淹れに行くと、静香が連日残業をこなす私を心配してくれる。


「そうかな。でも頑張りたいの」
「そういうところ、本当にカッコいいと思うけど、ほどほどにしないとダメだよ。毎日残業してるけど、彼氏に会ってるの?」
「……うん」


曖昧な返事しかできないのは、哲也とのデートを久しくしていないからだ。

一ノ瀬さんのインド赴任を聞かされてから、彼にひとりでもやっていけるところを見せて心置きなく赴任してほしいと、仕事一色だった。

時折電話で会話はしていたものの、哲也のほうも新規プロジェクトのメンバーに抜擢されたとかで、互いに忙しくなってしまったのだ。
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