君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「どこに行くんですか?」
「ふたりだけでゆっくり話したいんだ。まだ散らかってるけど」


『散らかってる』ということは、彼のマンション?


「えっ、どうしてですか? お邪魔するなんてとんでもないです」


どうして突然こんな展開になっているの?
プチパニック中だ。


「今、彼氏いないんだろ」
「まあ……」


さっき町田さんが『仕事が恋人』と漏らしたからだ。


「それじゃあ、俺の家に来ても、誰にもとがめられたりはしないだろ?」
「一ノ瀬さんが困るんじゃないですか? 彼女は大切にしないとダメですよ」


今日も哲也の部屋にいるかもしれないあの女性のことを思い出してしまい、顔が引きつる。

私はあの人側の人間にはなりたくない。


「彼女なんていない。俺は結構一筋なんだ」
「どういうことですか? 一筋の彼女とは付き合ってないんですか?」


酔っているのだろうか。
なにを言っているのかよく理解できない。
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