君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「買ったんだ。インドに行く前から住んでいる」
「買った?」


それまたいくらするんだか。
おそらく億単位だろう。さすがは御曹司だ。


「適当に座って。んー、もう少し飲むか? ワインかビールか……」
「お構いなく」


アイランド型のキッチンを覗くと、ひとりにしては大きすぎる冷蔵庫に立派なオーブン。
食洗器は当たり前のようについているし、なんといっても大きな作業台が魅力的。

料理ができない私が感心するのもおかしいけれど。


「俺も飲み足らない。赤ワインでいい?」
「はい」


彼はネクタイを緩め、シャツの腕をまくり上げている。
そこから見えるたくましい腕に目がいってしまい、慌てて逸らした。

大きな革張りのソファに私を誘導した彼は、ガラス製のテーブルの上にワインとチーズを並べてくれた。


「なんにもないけど」
「いえ、十分です」


緊張気味で、そんなに飲めそうにないし。
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