君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
驚きすぎて声がかすれる。


「そりゃあ好きになるだろ。毎日毎日、自分の出来ることはフルパワーでこなして努力を惜しまず、うまくいくときらきらした笑顔を見せてくれるから、俺まで幸せな気持ちになれる。そのくせつらいことはひた隠しにしてひとりで耐えるという危うさも持ち合わせていて、ハラハラして。俺はいつだってお前のことを目で追っていた」


彼の心臓の鼓動が少し速いのは気のせいだろうか。


「いつの間にかお前に振り回されていた。もちろん、イヤな意味じゃない。北里の笑顔を作る方法とか、つらい気持ちを吐き出させるにはどうしたらいいのかとか。そんなことばかり考えていた」


私が一ノ瀬さんを振り回していたなんて信じられない。


「それなのに、結婚を考えるような男がいると聞かされ頭が真っ白になった」


そういえばあのとき、『衝撃で混乱してる』とか『一番近くにいるつもりだった』と言われたような。
そういう意味だったんだ。
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