君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「あっ、お泊りセットってやつが必要か。女子は面倒なんだろ?」
「ですから帰ります。タクシーを呼ん」


そこから先を言えなかったのは、彼が指で私の唇を押さえたからだ。


「言い忘れてた。俺、狙った獲物は絶対に仕留める主義だから。知ってるだろ?」


唇をゆっくりと撫でながら艶っぽく囁かれ、肌が粟立つ。
こんなに色気のある人だなんて知らなかった。


「そ、それは仕事の話ですよね?」
「もちろん仕事も。そして、葉月も」


『葉月』と突然下の名前で呼ばれ、心臓が飛び出しそうになる。
それなのに彼は余裕の笑みを浮かべている。


「一階にコンビニがあるんだ。酔っぱらう前に行ってくるか」
「んー、タクシーで」
「それ以上反論すると唇ふさぐぞ」


え!
威圧的な発言に言葉を失くしていると、彼はケラケラと笑っている。


「もっと葉月と話がしたい。二年も離れてたんだぞ。まだ帰したくない」


熱っぽく私を説得する彼に、戸惑いながらもうなずいていた。
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