うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
そう思い彼に提案すると、「そうしようか」と了承してくれてホッと胸を撫で下ろす。

けれどいざパン屋で飲み物と共にテイクアウトし、近くの緑豊かな公園のベンチに座り、食べ始めたものの……ずっと副社長は浮かない表情。

良かれと思って提案しちゃったけれど、副社長……今日のために色々と考えてくれて、計画を練ってくれていたんだよね? そう思うと申し訳なくなる。

こんな時、どんな言葉を掛けるべきなんだろう。変に励ますのも違う気がするし……どう言うのが正解なの?

答えがわからず、一言二言会話をしながら、黙々と食べ進めることしかできない。そんな時、ふと目に入ったのは公園の中央部に位置している大きな池で。そこではボードが乗れて、今も何組かのカップルや家族連れが楽しんでいた。

その光景に昔の記憶が蘇り、懐かしさを感じる。

この公園にも何度か家族で訪れていた。

「ここ……よく家族で来ているんです」

「……そうか」

徐々に思い出が蘇る。
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