うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
彼に会いに行きたい。――でも、心のどこかで迷惑な気がして臆病になっている自分がいる。そんな私の背中を隼人に押してもらいたい。

「今から彼に会いに行ってもいいかな? 迷惑じゃない? 会ってくれると思う?」

すがる思いで尋ねると、隼人はグーサインを出した。

「迷惑じゃないし、会ってくれるに決まってるじゃん。むしろ姉ちゃんが来てくれたら嬉しいと思うよ!」

隼人の言葉にエールをもらい、気持ちが昂る。それに私、今副社長に気持ちを伝えなかったら後悔する。

「ありがとう、隼人。……私、行ってくる」

「そうこなくっちゃ」

思いっきり隼人に背中を叩かれ、声にならない悲痛な声を上げて立ち上がると、にんまり顔で私を見上げた。

「危ないからタクシー拾えよ」

「うん、わかってる」

隼人に送り出され、再びバッグを手に家を飛び出した。
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