うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
どうしよう、どんな顔をして廉二郎さんを見ればいいんだろう。世の中の恋人たちは、どうやって朝を過ごしているの?

そういった場面が描かれている漫画や小説をもっとしっかり読んでおけばよかった。

それか恥を忍んで堀内さんに聞いてもよかった。

グルグルと想いを巡らせていると、いつの間に電話を終えていた廉二郎さんに、布団ごと抱き寄せられた。

「おはよう、日葵」

朝だからか少しだけ擦れた声で囁かれ、ゾクリと震える。

「……おはようございます」

それでもどうにか言葉を返すと、彼は私を抱きしめたまま笑い出した。

「朝からダンゴ虫になってなにやっているんだ?」

「そっ、それはですねっ……!」

かぁっと顔に身体中の熱が集中する。今の心の状況をどう説明すればいい? 正直に話したら絶対笑われるよね?

「そろそろ顔を見せてよ。……おはようのキスがしたい」

「……っ!」
< 225 / 330 >

この作品をシェア

pagetop