うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
恥を忍んで正直に言うと、廉二郎さんは笑いながら言った。

「本当に余裕なんてなかったよ。……ただ、日葵を気持ちよくさせたかっただけ。それと俺でいっぱいにしたかった」

「なっ……!」

甘いセリフに口をパクパクさせてしまう。

すると彼は唇の端を吊るし上げ、意地悪な顔を見せた。

「覚悟しておいて。……これからもっと俺でいっぱいにするから」

申し訳ありませんが廉二郎さん、すでに私の中はあなたのことでいっぱいです。

「……はい」

なんて正直には言えなくて返事をすると、廉二郎さんは嬉しそうに微笑む。

今までの私の頭の中は家族のことと仕事のことが占めていた。それなのに彼を好きになってから、私の頭の中の大半を彼が占めている。

こうしてふたりっきりでいると、廉二郎さんのことしか考えられなくなるくらいに、心を彼でいっぱいにされちゃうんだ。

ひとしきりベッドの中で甘い朝を過ごした。
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