うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
「何言っているんですか。これくらいのこと、させてください。……それよりもいいんですか? 安静になさらないといけないのに、お見舞い客にずっと対応されていて……」

断ることだってできるはず。それなのに社長はひとりひとりと面会している。

病室の中は日に日にお見舞い品で溢れてきた。

「心配ありがとう。でも大丈夫。せっかく見舞いにきてくれたのに、会わずに帰らせるわけにはいかないだろう?」

「ですが……」

「本当に大丈夫だから」

笑顔で言う社長に私はこれ以上、なにも言えなくなる。けれどやっぱり心配だからなるべく日中は病院に来るようにして、見舞客の対応に当たろう。

「日持ちしないものは社の方へ持っていきますね」

「あぁ、みんなで食べてくれ。うちに送ってもらっても誰もおらんからな」

それにしてもすごい数。これは帰りはタクシー決定だ。

見舞い品の整理をしていると、社長は尋ねてきた。

「廉二郎はどうだろうか? ……ちゃんとやれているだろうか」
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