うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
心配そうに聞いてきた社長を安心させるように、聞いている廉二郎さんの仕事ぶりを伝えた。

「はい、立派に社長の代役を務めていると聞いております」

「……そうか」

私の話を聞きホッとしたのか、社長は肩を落とした。

「ですので社長はどうか、今だけは仕事のことをお忘れになり、治療に専念なさってください。……それが副社長のためでもございますから」

社長の代わりを廉二郎さんは必死に務めている。それは遠目から見てもわかるから。

「そうだな、廉二郎や会社のみんなのためにも早く治して復帰しなくてはな」

「はい。私も協力いたします」

「……ありがとう」

社長の緊急事態に、廉二郎さんを良く思っていなかった重役たちも、協力的だと彼が言っていた。

だから社長は会社のことを心配することなく、静養してほしい。そう願うばかりだった。
< 244 / 330 >

この作品をシェア

pagetop