うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
本当は私がそばで支えたいけれど、私は社長の秘書。私にできることは、社長が一日でも早く元気になるようサポートすることだと思うから。

「頑張って、堀内さん」

彼女の肩に触れて励ますと、堀内さんは大きく頷いた。

「……はい! 精いっぱい副社長を支えます!」

「うん、よろしくね。それじゃ私、社長のところへ行ってくるから」

「お疲れ様です。気をつけて行ってきてください」

「ありがとう」

それから課長やみんなに声を掛け、会社を後にした。

社長はこのことを知っているのだろうか。……いや、廉二郎さんのことだ。まだ社長の耳に入れていないかもしれない。

回復に向かっていて、このままなら退院できるかもしれないと聞いているし……。

そんな時に心労を負わすようなことを言わないはず。

だったら私の口から話すわけにはいかない。今まで通りに接しないと。
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