うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
「井上くん、私は怒っているんだよ? 私になにも言わず退職し、姿を消したことに対して。……それにお願いしただろう? 廉二郎を支えてほしいと」
「それは……」
状況が飲み込めず頭が回らない。それに――。
ちらっと廉二郎さんを見ると、彼と目が合い胸が鳴る。けれどあんな別れ方をしたて前、気まずくてすぐに視線を落とした。
すると両親もこちらにやって来て、事情を説明してくれた。
「実は日葵が家を出てすぐ、桜さんがご挨拶に見えたの。そこで日葵が突然会社を辞めて家を出ると言い出した理由を聞いたわ。……それと日葵、あなたの気持ちもね」
困ったように微笑む母親に、唇をキュッと噛みしめた。
「あなた、廉二郎さんのことが今も好きなんでしょ? だからあれほど頑なに実家に帰ってこなかったんじゃない?」
図星を突かれ、何も言えなくなる。
お母さんの言う通りだから。……何度か『たまには帰ってきなさい』と言われてきた。けれどなにかと理由をつけて、私は拒んできた。
だって廉二郎さんのことが好きで、大好きで忘れることなんてできなかったから。
「それは……」
状況が飲み込めず頭が回らない。それに――。
ちらっと廉二郎さんを見ると、彼と目が合い胸が鳴る。けれどあんな別れ方をしたて前、気まずくてすぐに視線を落とした。
すると両親もこちらにやって来て、事情を説明してくれた。
「実は日葵が家を出てすぐ、桜さんがご挨拶に見えたの。そこで日葵が突然会社を辞めて家を出ると言い出した理由を聞いたわ。……それと日葵、あなたの気持ちもね」
困ったように微笑む母親に、唇をキュッと噛みしめた。
「あなた、廉二郎さんのことが今も好きなんでしょ? だからあれほど頑なに実家に帰ってこなかったんじゃない?」
図星を突かれ、何も言えなくなる。
お母さんの言う通りだから。……何度か『たまには帰ってきなさい』と言われてきた。けれどなにかと理由をつけて、私は拒んできた。
だって廉二郎さんのことが好きで、大好きで忘れることなんてできなかったから。