[完] 空に希望を乗せて [長編]

懐かしの分裂

1年生が分裂してる。みんな1度は通る道らしい。割れ方は、香歩ちゃん、夕帆ちゃん、優桜ちゃん、莉夏ちゃん、穂波ちゃん、真由美ちゃん、小春ちゃん。それと菜々美ちゃん、美羽ちゃん、千咲綺ちゃん、茜ちゃん。日菜ちゃんはどっちでもない感じ。男子は戸惑ってる。
「よし、また分け直そうか。そうだなー。菜々美ちゃん、美羽ちゃんが愛莉。千咲綺ちゃんと茜ちゃんを茉莉。理恵ちゃん、香歩ちゃんを茉夏。穂波ちゃんと真由美ちゃんを友梨香。夕帆ちゃんと優桜ちゃんは愛桜ね。莉夏ちゃんと日菜ちゃんを桃夏。小春ちゃんと結人をあたしがみるわ。達平くん、光瑠くん、一希くんを絢音と柚香の二人でみてー?これでどう?」
おぉ、と感嘆の声が上がる。流石美結…って思いがこもってる。あーあ。あんな風にシャキシャキ動けるようになりたいよ。あー羨ましい。

「ねぇ茉夏はイラつかん?」
「ん?誰に?」
柚香からのメッセージ。嫌な予感がする。
「美結よ〜。仕切りすぎやろ」
「えーそう?」
予感的中。
「そうだよ〜。勝手にいちいち仕切ってかなてさ、なんかイラつくんよね。」
「そう?私はそこまでないな 」
「ふ〜ん」
嫌だな。こんな雰囲気。私は美結のことが友達として好きだから、悪口聞きたくない。やだな。また分裂しそう。だけどなんとか分裂せずに済んだものの、雰囲気が悪くなりつつあるのは感じていた。
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