[完] 空に希望を乗せて [長編]
第十一章

僅かな時

スプリングカップも気づけば終わっていて、夏の大会が近づきつつあった。早いな。高校の勉強はやっぱり難しい。その上後輩の面倒もみつつ勉強もしつつ両立するのは大変。
「いよいよ明日から夏季大会が始まります。」
早い。引退、してしまうのかな。はぁ。やだやだ。部活、縦の関係で1番困るところ。
「みなさん、明日は頑張りましょう。」
どよんとした雰囲気。やっぱり怖いに決まってるよね。最後の大会。これで終わっちゃうなんて考えたらぞーっとする。来年かぁ…。嫌だな。引退なんてなければいいのにね。
< 58 / 92 >

この作品をシェア

pagetop