お嬢様、今夜も溺愛いたします。


「界さん、黒木さんと仲良いんですか?」


私もっと、オムライスを一口。


う〜んこの卵、ふわっふわ!!

いくらでも食べられちゃいそう……


あまりの美味しさに頬に手を当てていると、ふふっと笑う界さん。


「そうね。私と同じ経営学を学んでるわ。1年の頃から仲良くしてる」


「そうなんですか」


普段、黒木さんの口から大学の話やお友達の話を聞くことはないから、なんか新鮮。


「え、でもその割に黒木さん、紗姫を男子だって勘違いしてたんですけど……」


界さんと仲がいいなら、当然紗姫を知っててもおかしくない。

でも黒木さんは全く知らないようだった。


「いくら仲良い友達でも、お嬢様の話なんてしたって十夜には興味のかけらもないの」


「え?」


「ただでさえお嬢様や女たちに振り回されてるから、日常的にそういう会話をシャットアウトしてるみたい。私が紗姫ちゃんに仕えてるって話も、ずっと知らなかったらしいし」


そうなんだ……


「黒木さん、お嬢様たちにも人気ですけど、やっぱり大学の方でも人気なんですか?」


「そりゃあ、もう!!大学の女子は、ほとんど告ってるんじゃないかしら。あ、ちなみに私はこんな格好してるけど、恋愛対象は女の子だから安心してね?」


バチッとウインクをする界さん。


やっぱり人気あるんだなぁ、黒木さん。

お嬢様たちにはいつも囲まれるイメージだから、大学でもと思ってはいたけど……


私とじゃ、歳が4つも違う。


黒木さんから見れば、私は所詮年下の高校生。


大学には綺麗で可愛い女の人、いっぱいいるんだろうなぁ……

私なんかじゃ太刀打ちできないくらいの、綺麗な女の人………


そう考えると、胸にチクッと痛みが走った。


「美都ちゃん?」

「美都?どうかしたか?」


「あっ、いや!!なんでもないよ……」

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