お嬢様、今夜も溺愛いたします。
なに、ショックを受けてるの私。
別に黒木さんがモテようが、大学の人と付き合おうがどうでもいいじゃない。
この間決めた目標、もう忘れたの?
こんなんじゃ、離れてもらうどころか私の方が離れなくなって………
「十夜。相変わらず、全てバッサリだよ」
「え?」
ぐるぐると考えていると、界さんは私を見てにこにこ笑っていた。
「ミス星水ってのが毎年学祭で決まるんだけど、その女に告られたって、見向きもしないよ十夜」
「そうそう」
紗姫もウンウンと、とんかつをめいっぱい口に入れて頷いている。
紗姫、リスみたい……
「いくら綺麗で可愛い女から誘われようが、告白されようが、電話番号交換してって言われようが。今までそれに応えたこと、一度もないよ」
「………」
「私、1年の頃から一緒だって言ったでしょ?だから全部知ってるのよ。今まで一度だって、振り向いたことはないわ」
「そう、なんですか………」
紗姫の言っていた通り………
でも、どうして………
黒木さんなら、選び放題のはずなのに。
「美都ちゃんがいるからよ」
その答えは、界さんが教えてくれた。