片思い終着駅


「今朝もちゃんと牛乳を飲みましたか?おチビちゃん。」

わたしの頭に大きな手を乗せて、ぽんぽんとしてくる。
顔はすごく整っているのに、毒舌なつばさくん。
でも、そこが居心地がいい理由のひとつだったりする。

「子ども扱い~!小さくないもんっ!」

わたしの身長は154㎝。
自分では平均ぐらいの身長だと思っているけど、つばさくんからしたら、とてつもなく小さいらしい。

でも、この身長のおかげで、つばさくんとは仲良くなれた。

「あの頃みたいに、背の高ーい奴らにイタズラされてもしらないんだから。」

そう、わたしとつばさくんの出会いは入学式。
困っていたわたしを助けてくれたのが、つばさくんだった。

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