プロポーズは突然に。






閉店後、週に2、3回のペースで開かれる練習会が行われた。


スタッフ全員で技術向上のために頑張る学びの時間。


それが終了したところで、美容師としての一日が終わる。


もちろん最後まで片付けるのは私の役目だけど。



「ふぅ、疲れた…」



全てを終わらせて腕時計で時間を確認すると22時半を回ったところだった。


この時間なら…大丈夫。


そう思い、従業員専用の出入り口から外に出た瞬間…




「おかえりなさいませ、奥様」

「…」



目の前には見慣れた高級車が停められ、日下さんが頭を下げている。


日下さん、どうしてわざわざ車から降りて待っていたのだろうか。


10月も終わろうとしていて、夜は冷えるというのに…




< 120 / 370 >

この作品をシェア

pagetop