プロポーズは突然に。



「またSNSに載せるの?」

「もちろん!大して飲みたくなかったけどその為にこれ頼んだんだから」

「そんなの他人に見せて何が楽しいの?自分が飲みたいもの頼めばいいのに」

「相変わらず冷めてるねぇ…周りの流れに合わせるのも大事でしょ?よし、アップっと。」





写真を投稿して満足したのか、芽衣子はやっと大して飲みたくなかったらしい何とかフラペチーノに口を付けた。

口に含んだそれの華やかさとは逆に、芽衣子の顔は一瞬で曇る。





「うーん、イマイチ。ま、話題になってるものってこんなもんだよね」

「だったら頼まなきゃいいのに」





SNSなんて見栄と戯言と虚言が集まるだけの場所。


そんなものを大勢で共有し合う理由が私にはとても理解できない。


その中に、真実なんてほんの少ししかないはずなのに、みんなそんなものに流されて馬鹿みたい。


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