プロポーズは突然に。
お見送りを終え、店内に戻ってきた加賀美さんは、フゥーと大きく息を吐いた。
「マジで強烈。しんどい。若者えげつない」
「でもスタンス崩しませんでしたね」
「まぁ…この仕事は実力が全てだと思ってるから。だから楽しくお喋りする必要なんてない」
「そう、ですね」
「確かに愛想は大事。だけど、それだけじゃこの仕事は成り立たないから。だろ?」
トレードマークの黒渕メガネを押し上げながら、ドヤ顔をキメる加賀美さんに、軽く相槌を打つ。
理解はできないけど、誇りを持って仕事をする加賀美さんは尊敬している。