プロポーズは突然に。
それから車を走らせること数時間。
目的地である宿に到着した私は………
通された部屋に、ただただ驚いていた。
「すごい…」
私がこう呟くのも無理はない。
だって、通されたその部屋は眺めも良くて、それでいて、二間続きのゆとりある空間の和洋室になっていて。
窓から見える景色は抜群だし、部屋の中に露天風呂まであって。
とにかく…物凄く広いんだから。
「まさか福引きのチケットでこんなにいい部屋に泊まれるなんて…」
加賀美さんに悪いことしたかな、なんて思いながらも私の胸は躍っていた。
なんせまともな旅行は初めてだし、旅館に来たのだって初めてだし。
だから、そんな風に感動していたんだけど、次に彼が放った言葉に一瞬で冷静になった。
「いや、一番良い部屋に変えさせた」
「…は?どうやって?」