プロポーズは突然に。



「…なに?」



その問いに答えることなく、彼は私の首筋にツゥーッと人さし指を這わせる。

お風呂上がりで髪をアップにしていたこともあり、露になっているうなじにもそれが這ってきて。




「…っ…、」





彼も缶ビールを持っていたからか、いつも温かいはずの手は冷たくて。


ビールで少し火照った体は、ヒンヤリとしたその感触にビクッと反応した。




「ほら、」

「え…?」

「おまえは可愛い」





私の耳にピッタリとくっついた彼の唇がそんな言葉を紡ぐから、私の顔には熱が集まる。


その顔を見られたくなくて、でも隠せなくて。





「本当に…可愛くてしょうがない」





甘く響く声を残して耳から離れて行った唇。


その唇が今度は…私のそれをゆっくりと塞いだ。
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