プロポーズは突然に。



私が中学三年生になると、母には男の影がなくなった。


原因として、歳を重ねたことも勿論あるだろう。


だけどそれ以上に、綺麗だった母は病的に痩せていて…


ベロベロになるまで酒を飲んでは吐き、そして仕事へ行って、またどこかでベロベロになるまで酒を飲んで帰ってくる。そんな生活。




酔っ払っては奇声をあげ、泣き叫びながら父の名前を呼ぶ母を見て、


本当に、心の底から父を愛しているんだと知った。


そしてその気持ちを紛らわすように、収入の全てを男に貢いでいることも知った。


それでも誰にも相手にされなくなった母は、借金までするようになっていて……


この頃から、母は壊れ始めていた。
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