プロポーズは突然に。




やけに鼻がツンとするのは、寒さの所為なのかそれとも…

“あの日”のことを思い出してしまったからか。






彼を失ってしまうことが怖くて、真実を知られてしまっていることが怖くて…

もう隠しきれないほどに私の手は震えていた。

とにかくそれを隠そうと必死だった。




「…寒くて震える。何か温かいもの飲もうかな」

「…」

「コンビニ、寄ってもいい?」

「…あぁ」




震えているのを寒さの所為にして、途中寄ったコンビニでホットココアを買った。


いつもはブラックコーヒーで、甘いのはあまり好きではないのだけど…


子供の頃、何度か母が淹れてくれたのを思い出してどうしても飲みたくなったから。
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