プロポーズは突然に。
並木道の端に所々設置されているベンチに腰を掛けながら、買ったばかりのココアに口を付ける。
甘いはずのそれはなんだか苦くて…
ゴクッと飲み込めば、チリチリと喉の奥が焼けるような感覚がした。
苦しくて苦しくて…どうにかその気持ちを誤魔化したいのにできなくて。
そんな風に静かに葛藤していると、隣から感じる美味しそうな匂い。
それにつられるように視線を隣に移せば、私の目の前にはホカホカとしたものが差し出されていて。
「半分やる」
「…ふふっ、」
数秒前まで葛藤していた私は、思わず笑ってしまった。
だって、彼に差し出されたのが、半分こにした肉まんだったから。