プロポーズは突然に。
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あれから何年か過ぎ、日本に戻った俺は父の下で働いていた。
何年経ってもあの日のことが頭に強く焼き付いて…
ずっと後悔の念に駆られていた。
―――あの日、
俺と律が病室に戻ってくるのを待っていたかのように、あのあとすぐ母は息を引き取った。
喪失感からか暫く病室の窓からボンヤリと外を見ていた俺は、夕日が沈んでいくのを見て無性に彼女のことが気になって…
再び屋上に足を運んだものの、そこはもう封鎖されていて彼女がどうなったのかは分からないままだった。
仕方なかったと思う。
俺が何かをできたわけでもない。
それでも、あの冷えきった手を、震えていた手を、
離してしまったことを後悔していた。