プロポーズは突然に。





───そして5年前のあの日。



俺は…思わず目を見開いていた。


その日、俺は父の友人の葬式に参列していて…
父からその人が亡くなったと聞いたとき、一番に浮かんだのは彼女の顔だったんだ。


その人には本妻ではない人との間に生まれた娘がいるという話は、父から昔聞いたことがあった。


信じられなかった。

まさかそれが彼女だなんて、
ファンではなく娘だったなんて…


親族として参列している彼女を見て、あの時どんな気持ちであの雑誌を見ていたのだろうと考えると胸が張り裂けそうだった。

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