プロポーズは突然に。
ーーー翌日。
休みを利用してやって来たのは芽衣子の家だった。
目的は、先日新居に引っ越しをした芽衣子に新築祝いを渡すため。
「うわ、オシャレ…」
一戸建ての新居に到着した途端、そう呟いてしまうほどハイセンスな白煉瓦の外壁は間違いなく芽衣子の好みだろう。
芽衣子は昔からオシャレだもんなぁ。
―――ピンポーン
ひと度インターホンを鳴らすと、パタパタとこちらへ駆けてくる音がする。
ガチャッと開いた扉から顔を覗かせた親友は、満面の笑みで私を迎えてくれた。
「桃華~!いらっしゃい、入って入って」
「久しぶりだね、芽衣子。おじゃまします」
「どうぞ~」
「玄関もオシャレだ…」
「でしょ?こだわっちゃった」
広くてオシャレなその玄関にはニッチ台が複数設置されていて、花瓶に入った花やインテリア小物、家族写真が入ったフォトフレームなどを飾っている。
その写真に写った芽衣子はどれもすごく幸せそうに笑っていて…
結婚して家庭を持つってこういうことなんだよな、って思う。
もしも私が結婚しても…きっとこんな風には笑えない。