秘密の恋は1年後

「昨日持っていった手土産は喜んでもらえた?」
「意外と好評で、結衣さんに作り方を聞かれちゃいました。すごく簡単なので、教えるようなものでもなかったんですけどね」
「よかったな」

 食事を済ませ、リビングのソファで並んで寛ぐ。
 ひと息つきながら、尚斗さんの隣にいられるなにげない幸せを噛みしめられるこの時間は、ずっと大切にしていけたらと思う。


「ところで、なんでそんなに張り切ってるんだ?」
「……これから、少しずつでも尚斗さんに似合うようになるためです」
「あぁ、そういうことか」

 前に話したことを思い出した彼は、ロックグラスを持ってブランデーを揺らす。


「じゃあ、いい方法があるけど」
「えっ、なんですか!?」

 他でもない彼の提案なら、ぜひとも聞いてみたい。
 私は前のめりになって、彼に身体ごと向けた。

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