秘密の恋は1年後
「本当に尚斗さんのことは、なにがあっても離しませんよ?」
ハッキリと伝えたら、尚斗さんは頑なだった表情を崩して微笑み、困ったように眉尻を下げた。
そして、大きな手で顔を覆い、深く息をついてから、椅子から立ち上がり、デスクを迂回してやってきた。
「まあ、そうだろうな。お前が俺にずっと片想いしてたって、兄貴から聞かされたし」
「えっ!!」
左の口角をキュッと持ち上げ、意味深な微笑みを向けられてドキッとした。
きっと愛斗さんは気にかけてくれていたから、話したのだろう。
だけど、彼の耳に入っているとは思いもしなかったので、途轍もなく恥ずかしい。
「そんなに、俺が好きか?」
一歩、また一歩と近付いてくる彼に圧され、本棚に背を付ける。
ここで口ごもったら、彼に言った言葉が本気だと伝わらないと、顎先を上げてしっかりと彼を見上げた。