秘密の恋は1年後

「こう見えて、私はすっごくしつこいんです。絶対に尚斗さんを離しません!」
「言ったな? じゃあ、俺が鬱陶しいと思うくらい愛してみろよ」

 やっぱり、彼は意地悪で俺様。
 ワガママを振りかざしたまま、嬉しそうにキスをして、ぎゅっと抱きしめてくれた。


「尚斗さん」
「ん?」

 緩んだ声色が、彼の胸元で響いて聞こえた。

 今なら、葉書の相手との関係を聞けそうな気がする。それに、これを逃したら、ますます考え込んでしまうに違いない。
 彼への気持ちが変わらなくとも、気になるものは気になるのだ。


「葉書の人は、誰ですか?」
「……あぁ、彼女は昔の恋人」

 包み隠さず話してもらえてホッとするところだと思うのに、心中穏やかではない。
 彼の腕にやんわりと包まれながら、嫉妬せずにいられないのだ。


「気になる?」
「…………」

 頷くと、小さく笑われたようで、胸元から顔を上げる。

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